中園医院の眼科診療のご案内眼科診療のご案内

小児眼科(斜視・弱視)について(視能訓練士について)

子育てを経験している女性医師が、子供のペースに合わせて、検査・診療致します。
また、視力検査等は専門の視能訓練士が行います。視能訓練士とは>>

当院で行う斜視・弱視治療

1問診
斜視の発症の時期、病歴を伺います。
診察時に母子手帳を持参してください。
2視力検査、眼位検査
こどもの斜視・弱視の検査は、その検査に精通した視能訓練士が検査を担当します。
3屈折検査・屈折矯正
強い遠視・近視・乱視などが原因で、弱視になることがあります。強い遠視は内斜視を引き起こすこともあります。
これらの原因となる屈折異常を正確に診断するため、調節麻痺薬(目薬)を使用し、矯正(メガネを合わせ)が必要か検討します。
4弱視眼鏡の処方
屈折異常が見つかった場合、弱視治療の第一選択として、メガネをつくり視力を発達させます。斜視の場合も同様です。
5弱視眼鏡処方後の視力検査・眼位検査
眼鏡処方後、視力の発達・眼位の経過を診ます。
目の発達や成長と共に、屈折は変化するため再度目薬による検査を行った上、眼鏡を調整し、視機能や両眼視機能の発達を促しします。

終了時期は、医師の判断で決定しますが、少なくとも後述する視覚感受性期を過ぎるまでは定期的に受診していただきますので、長期間の治療となると考えます。

★その他治療の一例

視能矯正・弱視訓練(アイパッチ・調節麻痺薬使用にて)
メガネの装用のみでは、視力の発達が不十分な場合、アイパッチによる弱視訓練を行っております。
弱視眼(悪い方の目)で物を見ようと努力する環境を作るため、反対の目(良い方の目)を隠し、積極的に弱視眼の視力を伸ばすことが目的です。
また、アイパッチの代わりに調節麻痺薬(目薬)を良い方の目に点眼し、弱視眼の治療をすることもあります。
プリズム眼鏡の製作
ものが2つに見えることを複視といいます。複視は、斜視が原因で自覚することがあります。
読書時に複視を自覚する、遠くを見るときに自覚するなどの症状がある場合、プリズム眼鏡が適応になる場合があります。
軽度の斜視で起きる複視に対して、プリズム眼鏡を作製し、快適な視環境を整えます。
子どもだけでなく、大人も有効な治療法なので、お困りの際はご相談下さい。
斜視手術専門の病院との連携
斜視による複視、眼精疲労、整容面の改善を目的とする手術治療
屈折矯正・視能矯正では、改善できない斜視・ 弱視や複視に対しては、手術治療になることがあります。
当院は斜視・弱視専門の医療機関と連携し、治療を行っております。

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小児の眼鏡について

装用目的のおはなし-視覚感受性期とは

★斜視・弱視治療の対象となる患者様(9歳未満)は、眼鏡作成費用が健康保険の適用となります。患者様負担割合以外の額が、国で定めた交付基準の範囲内で保険給付されます。

成人の場合は、運転や読書など必要時に応じて眼鏡を掛けることが多いと思います。
小児の眼鏡装用は、成人と違い、視機能を育てるための補装具として使用されます。

視力は、生後から徐々に発達し、8歳終わり頃くらいまでに完成する言われています。(この期間を視覚感受性期と呼びます。)
視力の発達を促すためには、見たいものが鮮明に見えている状態でいることを要します。
視覚感受性期の間に、強い遠視や乱視、斜視などの影響でピンぼけした見え方になってしまうと、視覚の発達が順調にいかなくなる場合があります。ピンぼけの状態のまま放置してしまうと、眼鏡をかけても、視力の出ない状態になってしまいます。(このことを弱視と言います。)
ですが、屈折異常弱視は、眼鏡による矯正で視力の改善ができる場合が多いです。見え方をピンぼけ状態から鮮明な状態へ、ピントが合う環境を整えてあげることにより、視力の発達を促すことが出来ます。


9歳未満の子供の弱視メガネは、医療費控除の対象になります。
詳細は診察の時にお尋ねください。

視力の発達には、感受性期があり、小児期は生後から6~8歳位までの間に、発達し完成します。斜視や、強い屈折異常(遠視、乱視、近視)のため、この視力の感受性期に視力の発達が障害されると、弱視になります。

当院では、検査用の目薬を使い、お子様の正確な屈折値(遠視、乱視、近視の度)を調べ、弱視眼鏡を合わせ視力の発達を促します。また、不同視弱視で弱視眼鏡のみでは視力の発達が不十分なお子様、斜視弱視で固視の悪いお子様には、アイパッチ(遮蔽具)や目薬を使い、弱視訓練を行っております。

また、当院の弱視治療は、斜視弱視の検査に精通した専門の視能訓練士が、検査にあたりお子様の発達やペースに合わせ、検査をおこなっております。

よくある質問

8歳を過ぎてから治療は可能ですか?

治療時期はこの発達期間に限定されますので、後から治療を開始しても、充分な効果は得られない可能性があります。
早期発見、早期治療が弱視を防ぐ鍵となります。

授業中のみ眼鏡を掛けるようにしても大丈夫ですか?

小児の場合、眼鏡装用は常時行っていただく必要があります。(就寝時や入浴時など、やむを得ない場合を除きます)
ピントを合わせて網膜への刺激が常に行われる環境であることが求められます。

視力が出てきたので、眼鏡を外しても良いですか?

発達期間中は、視力が上昇してきても、安心してはなりません。眼鏡装用を中断してしまうと、また弱視に戻ってしまう可能性があります。
眼鏡は、いわばお薬のようなものとなりますので、少なくとも安定する時期が来るまでは、装用継続をお願い致します。
このように、治療は長い期間お付き合いいただくこととなりますので、ご協力いただければ幸いです。

不同視弱視の治療

調節麻痺薬を使用して弱視眼鏡を合わせます。

目には『調節』(遠くをみたり、近くを見たりする時に、水晶体の厚みを変えてピントを合わせる機能)という機能があり、子供の目はその調節が働くことにより、『屈折』が変化しやすいです。
そのため、目薬(調節麻痺薬)を使用して、一時期、目の調節をお休みさせて、お子様の正しい屈折を調べて、お子様の目の度数に合った弱視眼鏡をつくり視力の発達を促します。

屈折異常弱視の治療

屈折異常弱視とは、両眼の強い屈折異常(遠視、近視、乱視)のため、常に目の奥の網膜にピンぼけの映像しかうつらないため、視力の発達が障害されて弱視になります。 視力の発達には、感受性期があり、小児期、生後から6~8歳位までの間に、発達し完成します。視力の感受生期の間に、目薬(調節麻痺薬)を使い、正確な屈折値(遠視、乱視、近視の度)を調べて、弱視眼鏡(弱視用のメガネ)をつくります。

弱視眼鏡を装用することで、網膜のピントのあったクリアな映像を写すことで、視力の発達を促します。

斜視弱視の治療

斜視が原因で、固視していない目(視線のずれている方の目)は、片目の視力の低下している状態になります。固視していない目(視線のずれている方の目)は、網膜に鮮明な映像が写りにくいため、視力の発達が障害されます。
そのため、固視していない目(視線のずれている方の目)弱視になりやすく、良い方の目をアイパッチというで遮蔽の道具をし、視力の悪い方の眼を積極的に使用する環境をつくり視力をのばす弱視治療をしています。

また、子供の内斜視の中には、強い遠視により起きる斜視(調節性内斜視)、調節麻痺薬を使用し、お子様の遠視の度数を調べ、メガネを合わせ内斜視を矯正します。

外斜視、上下斜視、麻痺性の斜視の中には、屈折異常を合併していることがあります。
その場合は、不同視弱視や屈折異常弱視と同じように、目薬(調節マヒ薬)を点眼し、屈折の値を調べ、メガネを作り、視機能の発達を促します。斜視の眼位の矯正、複視の改善については、斜視手術専門の病院との連携して治療を行います。

斜視による複視、眼精疲労、整容面の改善を目的とする外科的治療について
屈折矯正・視能矯正では改善できない斜視、弱視、そして、複視に対して、斜視・弱視専門の医療機関と連携し、総合的に治療を行っております。

小児の眼鏡について

斜視について

お子さんの目が、外れているのが気になる。。。
子どもがテレビを見る時に顔を傾ける、顔を回して見る。。。
目が内に寄っているような気がする。。。

上記のような症状で、眼科を受診されるお子さんには、斜視がみられることがあります。
斜視があると、視線がずれている目に映る像がぼやけて、弱視になることがあります。

斜視とは?

物を見ようとする時に、片目は正面を向いていても、もう片目が違う方向を向いてしまっている状態が斜視です。

片目が正常な位置にあるときに、もう片目が内側に向いてしまっている状態 片目が正常な位置にあるときに、もう片目が外側に向いてしまっている状態 片目が正常な位置にあるときに、もう片目が上側に向いてしまっている状態 片目が正常な位置にあるときに、もう片目が下側に向いてしまっている状態

偽斜視

赤ちゃんは鼻の根元が低くて広いために、あたかも内斜視のようにみえることがあります。見かけ上のものであり、本当に斜視があるわけではないのでこれを偽斜視といいます。成長に伴い顔立ちがはっきりしてくると目立たなくなります。

斜視の検査

問診
(斜視の発症の時期、病歴を伺います。
診察時に母子手帳を持参して下さい。)

頭位、固視検査、眼位検査

眼球運動検査

外眼部検査

視力検査
(3歳以上。ただし検査可能ならば2歳でも検査致します。)

屈折検査
(調節をお休みさせる目薬を使用します)

眼底検査

斜視の疑いで受診されるお子さんの中には、眼底の病気で斜視を合併していたり、脳腫瘍に伴う斜視もあります。何が原因で斜視が見られるのか調べることは大切です。

当院では、斜視弱視の検査は、小児眼科の検査に精通した視能訓練士<http://www.jaco.or.jp/>が検査を担当致します。(予約制 電話:04-2958-1191)

斜視の治療

斜視には色々な種類があります。
斜視の種類によって治療が違います。
小児期の斜視の治療は、眼位を矯正し、視力、両眼視機能の発達を促します。

屈折矯正、視能矯正の治療は、
検査を視能訓練士が担当しております。(検査は要予約)
手術が必要な方は、斜視弱視を専門としている大学病院に紹介します。
大学病院が遠方で通院が困難な方は、術前、術後の管理について、一度ご相談下さい。

弱視とは

弱視とはどんな状態のこと?

視力は生後3歳前頃までに急速に発達します。
その後ゆるやかに発育し、4~5歳頃までに視力は1.0に達します。
その期間に眼の病気や異常で見ることを妨げられると、その眼の視力の発達は遅れます。
それが原因で、眼鏡・コンタクト装用に関わらず、屈折(近視、遠視、乱視等)を矯正しても視力が充分出ない状態のことを弱視といいます。

弱視の原因

斜視弱視

斜視があると、視線がずれている目に映る像がぼやけて、弱視になることが多いです。

不同視弱視

両眼の左右の屈折度の差が大きい場合、度の大きい方の眼(ピントの合わせることの出来ない方の目)で起こります。

屈折異常弱視

遠視、乱視等の強い屈折異常があり、ピントを合わせることが出来ず、網膜にうつる像が常にぼやけることで起こります。

形態覚遮断弱視

乳幼児期に、先天白内障、先天眼瞼下垂、角膜混濁などで、視覚刺激が遮られることで、弱視を引き起こします。

弱視の治療

弱視の治療はどのような治療があるの?

まず弱視の治療で、大切なのは『弱視』の早期発見、早期治療です。
視力の発達期間を過ぎてしまってから治療を開始しても、『弱視』を治すことは出来ません。
治療方法は『弱視』の原因によって異なります。

1.斜視弱視

原因により治療法が異なりますが、イラストのように、強い遠視が原因で起きる調節性内斜視などは、眼鏡による矯正を行い視機能を育てます。また、手術が必要な斜視は、眼位を矯正し、視機能の発達を促します。

2.不同視弱視、屈折異常弱視

遠視や乱視が原因であれば眼鏡装用。
また眼帯(アイパッチ)を使って訓練することもあります。

眼帯(アイパッチ)での治療は、斜視弱視、または、眼鏡装用で視力の向上が不十分な弱視、左右眼で視力差がある場合、視力の良い方の眼をアイパッチで隠し、悪い方の眼を積極的に使わせることにより視力向上を図る治療法です。

3.形態覚遮断弱視

白内障や眼瞼下垂など視覚を遮断する原因の治療をします。

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