狭山市 眼科|中園医院トピックス

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生活習慣病と眼底検査

眼底検査

眼科診療で行われる眼底検査からは、多くの情報が得られます。
眼底検査は、血管の変化を、生体下で非侵襲的に直接観察することが出来きる特異性を持ち、デジタル写真として保存することも可能です。

おもに網膜、脈絡膜、硝子体疾患の診断、そして治療に非常に重要です。それだけでなく、網膜血管の動脈硬化、その経時変化、そして 全身疾患の評価や発症予測に役立つ可能性が高いと言われています。
現在の日本の検診制度の中で、予防医学の中心になっているメタボリックシンドロームの早期発見にも効果的です。また、高血圧や脳卒中などの全身疾患のリスク評価などにも役立ちます。

今まで、高血圧と動脈硬化性の変化の分類は、Keith-Wagner-Barker分類やScheie分類という分類方法で、眼底の網膜血管の状態を、眼科医や検診医が評価して来ました。しかし、最近は画像解析を用いて、定量的に網膜血管系を測定するコンピュータも出て来ているようです。日本で、臨床の現場に出でくる日も、そう遠くないかもしれません。

生活習慣病の発見に

眼底検査でわかる網膜血管の変化は、たとえば、我が国の死因、障害の原因疾患である脳卒中についても有用です。網膜血管の細動脈狭細化、口径不同、網膜出血の所見は、脳卒中、特に脳出血と強い関係があると言われています。
また、高血圧についても、これまでは網膜血管の変化を、高血圧の結果の組織障害と言う捉え方をしてきました。
しかし、本態性高血圧の発症機序の一つに、末梢血管抵抗の増大が関与するとされていますが、この末梢血管である網膜血管の径が細いことが、将来、高血圧発症の危険因子となっていることが報告されています。
そのため、検診で血圧が正常であっても、網膜血管にびまん性の細動脈狭細を認める方は、将来高血圧を発症する予備軍の可能性があります。
また、日本の予防医学の柱であるメタボリックシンドロームも、網膜血管径に影響を及ぼしていると言われています。
メタボリックシンドロームの構成要素の、腹囲拡大、高中性脂肪、高血圧、高血糖で、網膜血管の網膜動静脈比は小さくなり、さらにメタボリックシンドロームの構成要素となる危険因子の数が多くなるに連れて、網膜動脈径が細くなる傾向があることが報告されています。

上記のように、網膜所見は、循環器疾患に先立つマーカーとしてまた重症度を評価するためのマーカーとして重要な役割を果たしています。

眼底検査を、是非、皆様の健康管理、生活習慣病の治療の評価、発症予防に役立てて頂けると幸いです。

「斎藤 公子・川崎 良 : 眼底検査と全身疾患
 日本の眼科 81:1008-1011,2010. より引用・改変」


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